修了考査の勉強記録

先日4月17日に修了考査の合格発表がありましたね。

 

合格率が低くて自分の名前を探す前に諦めかけましたが、無事合格できたので忘れないうちにどういう試験対策を行ったか、超ザックリですが記しておこうと思います。

 

 

1、予備校

マジョリティなら安心ということでTACにしました。

コースについては、テキスト欲しい、講義は理論科目は聞きたい、でも通学する気はない、ということでWeb通信講座のフルコースを選びました(税務のオプションパックは必要ないと思ってつけませんでした)。

申し込みだけはおそらく周りの受験者よりもかなり早い方で、2019年1月の正月明けすぐに行いました。

申し込みが早いと小出しにテキストや答練が家に送られてくるので、勉強しなきゃいけないものの総量やカリキュラムの進み具合が分かるので、ある程度事前に覚悟をしておくことができます。

 

 

2、勉強開始時期&勉強時間

9月ごろから休日になるたびに勉強しなきゃと思っていましたが結局やる気が湧かず、試験休みの約3週間(17日間)でやりました。

 

勉強時間は記録をつけていて、総時間で81時間でした。

各科目毎の勉強時間は以下のような感じです。

 

・会計実務17時間

・監査実務17時間

・税務実務34時間

・経営実務9.5時間

・職業倫理3.5時間

 

理想では試験休み中は毎日12〜13時間勉強して250時間はやろうと思っていましたが全然集中力が足りませんでした。

ある程度勉強が進むとあまりの範囲の広さに網羅的に勉強することは無理だと悟る段階があるんですが?、そこにたどり着いたあとは勉強する範囲と諦める範囲を決めたので、むしろ後半にかけて勉強時間は減っていました。

(思い返せば短答・論文の勉強をしていたときも12時間近く勉強頑張った日の翌日は疲れて寝過ごし4〜5時間でギブアップしていましたね、、)

直前なのに勉強しない間は何をしていたかというと、仮に落ちても死ぬわけじゃないと自分に言い聞かせてメンタルコントロール(現実逃避)してました。

 

 

3、勉強方法

まず理論科目(監査と経営のIT)についてのみ、重要な点はどこかを把握する目的と新しい分野のインプットをする目的でweb講義を2倍速で流し聞きしました。結果としては、たいして身になる内容はなく講義の受講は必須じゃないなと思いました。

 

それが終わると答練を"読む"ことをはじめました。答練については解こうにもほとんどの知識は抜けているし考える時間のムダだと思い、ひたすら問題を読んでは答えを読むの繰り返しでした。

 

答練を全部読み終えてからは、過去の出題実績の分析に移りました。この時点で全部の試験範囲を勉強するのは無理だとわかったので、出題実績表(TACならテキストの最初のページあたりについていたと思います)をもとに勉強する範囲・しない範囲を決める作業を行いました。

 

それが終わると、答練の読み込みで基礎知識がだいぶ抜けているのが分かったことと答練以外のパターンが出たら基礎的な問題でも解ける自信がなかったのでテキストを中心に勉強を進めました。

 

各科目の勉強内容は下のような感じです。

 

・監査実務

KAMや監査報告書の記載順の変更といった、論文の時にはなかった新たなトピックは導入・変更の背景もしっかりインプットしました。ほかは監基報での要求事項や内部統制監査のあたりを中心に目を通しました。財務諸表の個別科目毎の具体的な監査手続については、実務で大体イメージがついていたので全部スルーしました。

 

・会計実務

ストックオプション、退職給付引当金減損損失、リース会計といった個別論点をメインにいろんなパターンで出題されても対応できるように満遍なく復習しました。

連結や組織再編はあんまり得意じゃなかったので、基礎レベルの例題を復習するくらいにとどめました。

四半期会計や過年度遡及あたりはアレルギーが出て見るのをやめました。

 

・税務実務

法人税7割、消費税2割、その他1割くらいの感覚で勉強しました。

法人税は、寄付金の損金不算入や受配の益金不算入、減価償却といった出題頻度の高い個別論点をメインに復習しました。

暗記要素の多い圧縮記帳や借地権、同族会社は全切りしました。出題頻度の低い国際税務や所得税も切りました。連結納税は前年に出題されていたので出ないと思って切り、組織再編は出るだろうと思いましたが(案の定出ました)、寝たら忘れるほど他の論点より複雑で時間対効果が低いと判断したので勉強しませんでした。

消費税については基本的なところを勉強してリバースチャージあたりは切りました。

 

・経営実務

経営実務の中身は論文の経営学でやったような計算問題と、全般統制や業務処理統制といったワードが出てくるIT監査の内容です。

IT監査のところは実務でもあまり良くわかっていなかったこともあったので、テキストをインプット教材として読んでいました。

 

・職業倫理

概念的枠組みアプローチ、社員の継続関与規制のあたりを中心に押さえておけば大丈夫だと思います。

 

 

まとめ

受験し終わったあとは手応えがなく正直落ちたなと思いました。約80時間の勉強では合否ライン上にたどり着くことが精一杯だったと思います。

監査法人の同期で不合格となった人は答練をメインに勉強していた人が多い印象だったので、テキストを中心に勉強をして基礎部分を固めたのが良かったのかもしれません。

運要素もいくつかありました。株式投資をしているのでインサイダー絡みの問題に答えやすかったり、ふるさと納税の問題は自分で確定申告までやったことがあるので比較的答えやすかったりしました。

 

これを読んで修了考査の受験を控えている方は、仕事で勉強時間がとれなかったりモチベーションが湧かなかったりもすると思いますが、戦略的に勉強すれば短期間でも十分合格できると思いますのでぜひ頑張ってください!